ジムニーJB23W6型のオイルクーラーからのオイル漏れ修理|ガスケットとOリングを交換する方法

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この間オイルエレメントの付け根あたりにオイルが滴っていました。

オイルエレメントからの漏れではないので、オイルクーラーからの漏れですね。

ジムニーではよくあるオイル漏れのひとつのようです。

そのうち交換するつもりが、うっかり忘れて車検の際に指摘されてしまいました。

他のオイル漏れも発覚したので車検予約を次週に移動して、大至急オイル漏れを修理します。

ちなみにオイルクーラーの取り外しに若干のコツと工具がいりますが、作業自体は簡単で部品も安価なのでDIYがおすすめです。

目次

オイルクーラーとは

その名の通りオイルを冷却するための装置です。

JB23のオイルクーラーは水冷式で、オイルエレメントの上部にあります。

オイルクーラー内部に冷却液を循環させ、エンジンオイルを効率よく冷却します。

作業内容

ジムニーJB23W6型のオイルクーラーのガスケットとOリングを交換する。

所要時間 約60分
作業難度 ★★☆☆☆

今回使用した主な工具

ソケットレンチ 10mm、24mm
エクステンションバー 250mm ×2
ユニバーサルボールジョイント3/8
マイナスドライバー
トルクレンチ

主なパーツ・消耗品

オイルクーラー Oリング 純正番号 09280-19008
オイルクーラー ガスケット 純正番号 16621-73G00
補充用エンジンオイル

※スズキのディーラーで購入すると定価で買えますし、送料もかからないためおすすめです。

規定トルク

オイルクーラーの固定ボルト 40N・m

オイルクーラーのガスケット交換手順

オイルクーラーのボルトは奥まった場所でアクセスしにくい場所にありますが、今回はできるだけ部品を外さずに交換する方法を紹介します。

  1. 作業に邪魔な部品の撤去
  2. ボルトを外す
  3. Oリングの交換
  4. ガスケットの交換
  5. ボルトを締める
  6. エンジンオイルの補充

step
1
作業スペースの確保

オイルクーラーを外すための作業スペースを確保するためにクーラントのリザーブタンクを外します。

固定はされていないので、上に引き抜くだけです。

外したリザーブタンクはラジエーター横のスペースが丁度良く置けます。

24mmのソケットレンチが通らないので、エンジンマウントに固定されている冷却液のホースを外しました。

10mmのボルト1本で固定されています。

純正のエアクリーナーボックスを装着している場合は外す必要があるかもしれません。

私の場合この部分が邪魔内地にありソケットが入らなかったので向きを変えました。

写真は向きを変えた後です。

ペンチが入らない場所だったので、この作業が最も時間かかりました…

step
2
ボルトを外す

オイルクーラーの固定を外すとクーラー内のオイルが流れ出てくるので、ボルトを外す前にオイル受けを準備しておきました。

ターボのアクチュエーターの真下の隙間から24mmソケットを差し込みます。

冷却液のホースをほんの少しずらすと入れやすくなります。

ボルトが奥まった場所にあるため、エクステンションバーとユニバーサルジョイントがないと回せません。

今回は250mm程度のエクステンションバー2本と24mmソケットをユニバーサルボールジョイントを使用しました。

ボルトは目視しにくいので、ソケットをカチャカチャ当てているとそのうちハマります。

うまく嵌まらなければ、車体下側から手探りで。

なんか、ほとんど抵抗なくボルトが回ったのですが、緩んでたのかな??

ボルトを緩めたらオイルが流れ出てくるので、止むまでしばらく待ちます。

出てきたのはコップ一杯分くらいのオイル量でした。

step
3
ボルトのOリングを交換する

オイルの垂れが収まったらオイルクーラーからボルト抜き取ります。

目視できませんが手探りでボルトを抜き取り、オイルクーラー後方の隙間から取り出せます。

オレンジ色の輪っかが交換するOリング。

新品と比較すると完全に変形して固まっているのがわかりますね。

新品のOリングをセットし外した際の経路で元の場所に戻します。

step
4
ガスケットを新品に交換する

オイルクーラーを手でずらして、指が入るくらいの隙間を作ります。

ガスケットは溝に収まっているだけなので、先の尖ったものであれば簡単に取り出せます。

私はマイナスドライバーでそっと取り出しました。

黒いほうが新品のガスケットです。古い方は厚みが1mm程度少なくなっています。

新しいガスケットにエンジンオイルを塗るのを忘れずに。

ガスケットは奥から溝にはめたほうがやりやすいです。

確実にガスケット全体が溝に収まっていることを指先で確認してから、オイルクーラーを元の位置に戻しました。

step
5
ボルトを締めオイルクーラーを固定する

ボルトは予めオイルクーラーの穴に入れておいたほうがやりやすいです。

ボルトを締めオイルクーラーを固定します。

このK6Aエンジンの場合の締め付けトルクは40N・mです。

今後のオイル漏れチェックのため、漏れたオイルはパーツクリーナーで清掃しておきましょう。

step
6
外した部品を元通りに取り付ける

冷却液のホースを固定するボルトを締め、リザーブタンクを元の位置に戻します。

純正エアクリーナーボックスを外していたらそれも。

step
6
垂れ出たエンジンオイルを補充

出てくるオイル量は大した量ではないですが、同量程度のオイルを補充してオイルレベルが適切可確認したら完了です。

交換後

交換後、数日間走行してみたところエンジンオイルの漏れは発生していません。

Oリングもガスケットも確かに変形していたので、交換が必要であったのは間違いないですが、

ボルトを緩める際にほとんど抵抗なくボルトが緩んだので、もしかしたら40N・mではなく誤って22N・mで締めていた可能性もあるなと。

それと合わせて、ガスケットやOリングが変形後硬化してシール力が弱くなりオイル漏れが始まったのかもしれません。
※ちなみに22N・mが規定トルクなのはOリングの純正番号が16621-77G00の場合。

いずれにせよ、当面の間はオイルクーラーからのオイル漏れを心配する必要はなくなりました。

 

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