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JB23ジムニー6型のシリンダヘッドカバーガスケット交換|エンジンヘッドカバーからのオイル漏れ
シリンダヘッドとヘッドカバーの間からのオイル滲みと、点火プラグの部分からのオイル滲みが気になってきたので、ジムニーJB23(6型)のシリンダヘッドカバーガスケットを交換しました。
納車前に洗浄してくれたようでピカピカのエンジンに安心していましたが、1年を待たずしてオイルまみれになるということはやっぱり漏れてるってこと。
前回のオイル交換の際に減りが異様に早かったというもの理由の一つ。
ヘッドカバーのガスケットだけが原因ではない、今後エンジンオイルに関する箇所を徐々に新品に交換していきます。
今回の作業に使ったパーツや工具、消耗品等を記事の下の方にまとめましたのでぜひお役立てください。
シリンダヘッドカバーガスケットとは
「シリンダヘッドカバーガスケット」はシリンダヘッドとエンジンヘッドカバーの接合面からのオイル漏れを防止するシール材です。
また、シリンダヘッドカバーには様々な呼び方があり、エンジンヘッドカバーとかタペットカバーなどとも呼ばれます。
いろんな呼び方がありますがジムニーのサービスマニュアルには「シリンダヘッドカバー」と記されています。
パッキンとガスケットの違い
漏れを防ぐためのシール材で、パッキンもガスケットも果たす役割は同じです。
どこに使われるかによってパッキンとガスケットに分かれます。
回転運動する軸や軸受、往復運動するピストンとシリンダなどの動的な箇所に用いられるのが「パッキン」です。
配管の接合部やフタなどの動かない部分に用いるのが「ガスケット」です。
シリンダヘッドカバーからのオイル漏れの主な原因
シリンダヘッドカバーからのオイル漏れの原因は主に2つ。
一つはPCVバルブの詰まり、もう一つはヘッドカバーガスケットの劣化。
PCVバルブ詰まりによる漏れ
PCVバルブが詰まるとエンジン内の圧力を逃がすことができず、高まった圧力が原因となりガスケットのすき間から漏れ出します。
ガスケットの劣化による漏れ
シリンダヘッドカバーガスケットが経年劣化により硬化し、シール材としての能力が損なわれてもエンジンオイルの漏れの原因になります。
シリンダヘッドカバーガスケットの交換手順
シリンダヘッドカバーを外すためには、インタークーラーとイグニッションバルブ、点火プラグ、その他ホース類を外す必要があります。
step
1インタークーラーの取り外し
インタークーラーのカバーを取り外します。
4本のネジで固定されています。
インタークーラーは2本のボルトで固定されています。
ボルトを抜いたら、2つのインテークホースを外して、インタークーラーを取り外します。
インタークーラーを固定していたステーの取り外します。
ステーを固定している3箇所のボルトを外します。ホース類は抜かずに付けたままでも作業可能です。
step
2プラグカバーの取り外し
プラグカバーは4箇所のボルトで固定されています。これも取り外します。
3本のイグニッションバルブを取り外します。
それぞれがボルトで固定されているので、ボルトを外して引き抜きます。
step
3エンジンヘッドカバーの取り外し
ヘッドカバーを外す前にPCVホースとブリーザホースを外します。
ホースバンドで差し込み口に固定されているので、ペンチなどで挟んでずらし固定を解除します。
シリンダヘッドカバーを固定している6箇所のボルトを外します。
6本のボルトのうち、センターを固定するボルトのみ長いです。
6箇所のボルトをすべて抜いてもヘッドカバーが外せない場合は、軽く揺するかプラスチックハンマー等で軽く叩いてみてください。
ヘッドカバーが外れました。
結構汚れているという印象を受けますが、このくらいは汚れていてもおかしくはないそうです。
step
4古いガスケットの撤去
12万キロ走ったジムニーのシリンダヘッドカバーガスケットはプラスチックのようにカッチカチになってました。
劣化によって本来柔らかいはずのゴムが硬化して砕けやすくなってます。
破片をエンジン内に落とさないように注意して取り除きます。
破片落としてないか、取り除いた古いガスケットの破片を並べて確認。
シリンダヘッドに残っているガスケットの破片や汚れをスクレーパー等で除去します。
ちなみに、写真のようなスクレーパーは今回の作業には向きません。
幅の狭いスクレーパーを使うことをおすすめします。
パーツクリーナーを染み込ませたペーパーウェスで仕上げ。
汚れや古いガスケット破片の残留が内容に清掃してください。
step
5清掃
エンジンヘッドに付着したスラッジやヘッドカバーの内側を清掃。
スラッジは地道に取り除きました。
ヘッドカバーも外側内側ともにきれいに清掃しておきましょう。
パーツクリーナーでも結構落とせます。ひたすら汚れ落とし。
かなりきれいになりました。
step
6新品ガスケットの取付け
エンジンヘッドカバーの溝にガスケットを取り付ける。
ガスケット全面をしっかり押し込んでおきましょう。
ガスケットの角は漏れが発生しやすいので、液状ガスケットを塗ってしっかりシールします。
シリンダヘッドにカバーを取り付けます。
ボルトで固定する前に、隙間なく正しくセットできているかを目視でチェックしてください。
シリンダヘッドカバーボルトは①〜⑥の順番で2周ほどかけて少しずつ締めていき、最後に締め付けトルク11Nmで締める。
step
7取り外したパーツの組付け
シリンダヘッドカバーを取り付けたあとは、取り外したパーツを逆の手順で組み付けていきます。
組み付けが完了したら、必ず正しく取り付けられているかをチェックし問題がなければ今回の作業は完了です。
今回の作業内容
劣化したエンジンヘッドカバーガスケットを新品に交換する。
所要時間 約60分
作業難易度 ★★★☆☆
使用したパーツ・消耗品
エンジンヘッドカバーガスケット 純正番号 11189-67H12
液状ガスケット(温度範囲:- 60 ~ 200℃)
パーツクリーナー
参考パーツ
PCVバルブ 純正番号 18118-78G50
PCVバルブシール 純正番号 11198-58B00
PCVホース 純正番号 11193-81AA0
使用した主な工具
トルクレンチ(5〜20Nm)
10mmソケットレンチ
8mmソケットレンチ
エクステンションバー
マイナスドライバー
スクレーパー