【ジムニーJB23】自分にあったスタッドレスタイヤの選び方と、おすすめのタイヤブランド4社

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雪国生まれ雪国育ちの私が、これまで運転してきた経験をもとにスタッドレスタイヤの選びかたについてまとめてみました。

実際に購入する場合や初めて買うという方は、タイヤ専門ショップでプロのアドバイスを受けるのが一番だと思います。

みなさんのジムニーのスタッドレスタイヤ選びにお役立ていただけましたら幸いです。

目次

スタッドレスタイヤとは?

昔は冬用タイヤと言えばスパイクタイヤ(写真右)が一般的でしたが、環境への影響から1991年から使用が禁止され、その代替えタイヤとしてスタッドレスタイヤ(左)が登場しました。

スタッドとは金属製のピンのことで、そのスタッドがないタイヤという意味の呼び方が冬用タイヤと同様の意味で使われるようになりました。

ノーマルタイヤとの違い

ノーマルタイヤと聞いても、降雪のない地域にお住まいの方にとってはもしかしたら違和感があるかと思いますが、普通の夏用タイヤのことです。

冬季に降雪や凍結がある地域ではスタッドレスタイヤと区別するためにノーマルタイヤとか夏タイヤのように呼ぶことが多いです。

スタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤに比べて柔らかいゴムで作られています。

また、タイヤの溝が深く大きく、横溝の数も多く作られています。

スタッドレスタイヤはノーマルタイヤに比べると走行音が大きいです。

ちなみにオフロード向けのタイヤに比べればとても静かに感じます。

柔らかく特殊なゴムを仕様

雪や氷の細かな凹凸に対応するため、ノーマルタイヤに比べると柔らかいゴムが使用されています。

また、氷上でも滑りにくくするため特殊な素材でできています。

溝が大きく深い

雪上走行時に雪をしっかりと掴むために溝が深く設計されています。

溝の数が多い

溝を多くすることで、路面とタイヤの間の水分を効率よく排水しています。

スタッドレスタイヤの性能

スタッドレスタイヤにも様々な種類があり得意な性能に差があり、どのような性能を優先するかがとても重要です。

使用する地域の気候や、どのような使い方をするのかで重視すべき性能が違ってくるからです。

自分にあったタイヤを選ぶための、知っておきたい性能を説明します。

氷上性能

凍結・圧雪路面で制動力をどのくらい発揮できるか。

事故につながるようなスリップが最も発生しやすいのは、路面が凍結している場合と降雪後に圧雪された路面です。

凝った路面で車がスリップしやすくなるのは、アイススケートと全く同じ原理です。

車重の圧力で氷が融解し凍結路面とタイヤの間に水分が入り込むことで摩擦力が失われるためです。

以前、海外製の格安スタッドレスタイヤを買った時の話。

氷上性能があまり良くなかったようで、気温が氷点下の朝の信号待ち後の坂道発進や凍結している道路への一時停止後の合流の際、タイヤが空転して前進できない場合が結構ありました。

坂道の場合は空転しながら後退する場合もありとても怖い思いをしました。

その時は路肩の非圧雪の雪に片方のタイヤを乗せて停車するなどして対応してました。

この経験から、私の場合は「氷上性能」を最も重視しています。

雪上性能

積雪路面上での制動力が発揮できるかです。

雪上性能が優れたタイヤは、雪中せん断力の高いトレッドパターンを持ち、タイヤで雪を踏み固めて路面に雪の凹凸をつくり、その凹凸にタイヤの溝を引っ掛けて走ります。

実は雪が降り積もった路面は氷上ほどは滑りません。

ブレーキを踏めば十分な制動力を感じられる程度に減速できます。

ですが、雪上ではタイヤの溝に雪が詰まると空転しやすくなり、スタックのリスクが高まります。

雨天路面での性能

スタッドレスタイヤは夏用タイヤに比べて水分の排水性がよくありません。

冬でも降雨がある地域で高速道路の利用が多いならば、雨天時の濡れた路面での走行や高速道路を走行する場合についても考慮したほうがよいです。

耐久性能

スタッドレスタイヤは路面との密着性を高めるために柔らかいゴムが使用されています。

そのため、ノーマルタイヤに比べ摩耗と劣化が早い傾向があります。

基準値以上にタイヤが摩耗したり、劣化してゴムが硬化してしまうとスタッドレスタイヤとしての性能が極端に低下します。

燃費性能

スタッドレスタイヤはノーマルタイヤに比べて燃費が悪くなります。

タイヤ自体の燃費性能だけでなく、路面状況によって速度が出せないことや、雪道渋滞などの原因もあるとは思いますが、私の場合は1~2km/L程度燃費が悪化します。

私が居住する地域は降雪が多く乾燥路面を走行することが少ないため、スタッドレス選びの際にタイヤの燃費性能は全く考慮していません。

スタッドレスタイヤの選び方

使用する地域の特性を4つに分けて説明します。

凍結・圧雪が多い地域で使う場合

凍結路面や圧雪路面の走行が多い地域なら「氷上性能」を重視してください。

降雪が多い地域で使う場合

降雪が多く、積雪がある地域は「雪上性能」を重視して選んでください。

首都圏・都市部でたまに雪が降る場合

冬季も乾いた路面や雨で濡れた路面での運転が多いと思います。

高速安定性を発揮する「ドライ性能」、降雨でぬれた路面での制動性能「ウェット性能」も考慮すると良いと思います。

年に数回程度レジャーで使う場合

スキーや冬キャンプなどのレジャーのために、降雪のない都市部から降雪地帯への移動のために使う場合はトータルバランスを考慮してください。

スタッドレスタイヤとしての基本性能はもちろんですが、高速道路を利用し長時間の運転も考えられます。高速安定性を重視した選び方もありです。

また、使用頻度が少なくても経年劣化でゴムは硬化し次第に性能が落ちます。ロングライフのタイヤを選ぶなど、経済性も考慮するとよいでしょう。

保管の仕方

 

タイヤは、車から外すと予想以上に大きいことに気が付くと思います。

使わない4本のタイヤを常時保管できる場所を予め準備しておく必要があります。

自宅で保管できればベストですが、場所がなければディーラー、整備工場、カーショップなどの預かりサービスを利用するなどしてタイヤの保管場所を確保します。

自宅保管の際は日光が当たらない場所か、カバーなどで直射日光が当たらないようにします。

ジムニーに装着可能なスタッドレスタイヤ

JB23ジムニーの純正16インチホイールに適合するタイヤサイズは175/80R16です。

新型のJB64も同じタイヤサイズなので参考にしてみてください。

尚、175/80R16のスタッドレスは多数のタイヤメーカーからリリースされていますが、今回はその一部を紹介いたします。

ブリヂストン(BRIDGESTONE)ブリザック DM-V3

ブリザックは実際に私が使ったスタットレスタイヤの中で、最も安心して走行できました。
比較的高価ですが、予算に余裕があるなら私はブリザックを選びます。

DMーV3の主な特徴

  • 氷路面での滑りにくさとウェット路面でのブレーキ性能を向上させた、SUV/4×4専用スタッドレスタイヤ。
  • アクティブ発泡ゴム2」により氷路面での制動距離を従来比9%短縮。高い排水性を持つ「SUV専用パタン」によりウェット停止距離が6%短縮。
  • ブロック剛性を高め、パタンの変形を抑えることで摩耗の原因であるタイヤと路面の「すべり」を低減し、従来品に比べ摩耗ライフが25%向上。

JB23の純正サイズ

175/80R16 91Q

純正よりも大きいおすすめサイズ
※場合によってはボディとの干渉や、ボディからタイヤがはみ出す場合がありますのでご注意ください。

215/70R16 100Q

YOKOHAMA(ヨコハマ)ice GUARD

アイスガードシリーズも選んで間違いのないスタッドレスタイヤです。
実際に4WDの車で3シーズン使用しましたが、走行に不安を感じることはありませんでした。

iceGUARD 6 の主な特徴

  • 進化した非対称パターンとプレミアム吸水ゴムにより、氷上性能が15%向上した乗用車用スタッドレスタイヤ。
  • 基本コンセプトである「氷に効く」「永く効く」「燃費に効く」に加え、第4のベネフィットとして「ウェットに効く」を新たに追加。
  • 折りを4段に重ねて剛性を高めた「クワトロピラミッドサイプ」を採用。立体形状のサイプが支え合うことでブロック剛性を向上させ、接地性を確保する。

JB23の純正サイズ

175/80R16

純正よりも大きいおすすめサイズ
※場合によってはボディとの干渉や、ボディからタイヤがはみ出す場合がありますのでご注意ください。

185/85R16

215/70R16

TOYO(トーヨー) OBSERVE GSi-6

価格と性能のバランスは、さすがTOYOタイヤです。
使用している方の意見では、氷上性能はVRXシリーズが勝りますが基本的な性能はVRXを比べても大きく見劣りする点はないとのこと。
コストパフォーマンスに優れたスタッドレスタイヤです。

主な特徴

  • 凍結路面でのブレーキングとコーナリングの性能を向上させ、慎重なコントロールが必要な冬道で高い安心性能を実現する乗用車用スタッドレスタイヤ。
  • 「NEO吸着ナノゲルゴム」と「吸着3Dサイプ」でアイス性能を発揮。凍結路面での制動距離を従来品比10%短縮、コーナリング性能が14%向上。
  • 「連通スリット」により排水・排雪性能が向上。「小振幅3Dグリップサイプ」の効果で、アイス性能とドライ・ウェット性能を両立。

JB23の純正サイズ

OBSERVE GSi-6 175/80R16 91Q

純正よりも大きいおすすめサイズ
※場合によってはボディとの干渉や、ボディからタイヤがはみ出す場合がありますのでご注意ください。

OBSERVE GSi-6 215/70R16 100Q

DUNLOP(ダンロップ) WINTER MAXX SJ8+

街中だけでなく冬は雪山も走行するなら、WINTER MAXX 03の高い氷上性能と深雪や泥濘路の走破性を持ち合わせたWINTER MAXX SJ8+がおすすめです。

もし、舗装路走行が中心なら氷上性能に特化したWINTER MAXX 03や、バランス型のWINTER MAXX 02も選択肢に入れましょう。

WINTER MAXX SJ8+の主な特徴

  • 乗用車用「WINTER MAXX」の技術を用いたSUV用スタッドレスタイヤ。従来品と比べ、氷上ブレーキ性能が11%、ライフ性能が7%向上。
  • 独自技術「ミウラ折り」でサイプ幅を従来品より25%細くしてブロックの倒れ込みを抑制。路面への引っかき効果を高め、氷上ブレーキ性能が向上。
  • 高密度シリカのネットワーク構築によってゴム剛性がアップし、アイスバーンでのエッジ効果が向上している。
  • 「MAXXシャープエッジ」と「ナノフィットゴム」を採用したSUV用スタッドレスタイヤ。氷上性能とライフ性能を両立。

JB23の純正サイズ

175/80R16 91Q

純正よりも大きいおすすめサイズ
※場合によってはボディとの干渉や、ボディからタイヤがはみ出す場合がありますのでご注意ください。

215/70R16 100Q

大きいタイヤを装着する場合の注意点

純正サイズよりも大幅に外径や幅が広いタイヤを装着し車体からタイヤがはみ出る場合はオーバーフェンダーの装着が必要になります。

また、車体が沈み込んだときにタイヤがボディに干渉しないようにリフトアップなども検討する必要があります。

わからないことや、不安がある場合は専門ショップなどに相談することを強くおすすめします。

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