ジムニーJB23(6型)プロペラシャフトのブーツ交換方法

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別な箇所のチェックで車の下を覗き込んだらプロペラシャフトのブーツが破れているのを発見。

車検も近いし丁度よいタイミングだと思ったので新品交換しておきました。

ちなみにバラしてから気がついたのですが、ブーツは破れてなかった…。

プロペラシャフトのブーツ交換の手順を解説します。

目次

プロペラシャフトとは

プロペラシャフトとは、ミッションとデファレンシャルギアの間にある回転軸のことです。

FR車やFRベースの4WD車は、エンジンで発生させた駆動力をプロペラシャフトを使ってデファレンシャルギアに伝達し車輪を回転させています。

ジムニーは全部で3種類のプロペラシャフトで駆動力を伝達しています。

No.1→ミッションからトランスファーに動力を伝える

No.2→トランスファーからフロントデフに動力を伝える

No.3→トランスファーからリアデフに動力を伝える

プロペラシャフトブーツの劣化による症状

プロペラシャフトのブーツが劣化すると亀裂が生じ、その裂け目から内部のグリースが漏れ出してきます。

グリースが不足した状態で駆動し続けるとプロベラシャフトの機構を痛める原因になるため早急に対応する必要があります。

尚、シャフトのブーツが破れていると車検に通りません。

今回の作業について

プロペラシャフトNo.2のブーツを新品に交換する。
ついでに、ユニバーサルジョイントのガタをチェックする。

所要時間 約1時間
作業難易度 ★★☆☆☆

使用した主な工具

14mmソケットレンチ
エクステンションバー ※あると便利です
トルクレンチ
ハンマー

主な消耗品

プロペラシャフトブーツ 1個
リチウムグリス 適量

規定トルク

No.1のプロペラシャフトはデフ側・トランスファー側共に50Nm

ブーツ交換の手順

step
1
プロペラシャフトを外す

フロント右側をジャッキアップしリジットラックに載せておくと作業しやすいです。

No2のプロペラシャフトはデフ側、トランスファー側それぞれのフランジが4本のボルトで固定されています。

どちらからはずしても良いのですが、今回はトランスファー側から外します。

同じ位置関係で取り付けるために印をつけておきます。

白のマーカーがなくて黒ペンでマーキングしましたが見えにくいですね。

 

14mmのレンチで4本のボルトを抜きます。

ボルトを抜いても外れない場合は、ハンマーで上から叩くと外れます。

グリスニップル(グリスの注入口)を叩かないように注意してください。

作業中に消えそうだったので、たまたまあったアルミ線を引っ掛けておきました。

同じ要領でデフ側も外します。見た目以上に重量があるので落下などで怪我をしないように注意が必要です。

ブーツの中のスプラインが抜けないように注意して外します。

step
2
ブーツの交換

ブーツを確認したところ、どうやら破れてないですね…。

細かいひび割れはあるようなので交換しておきます。

古いブーツは特に固定されていないので引っ張ると取れます。

内部の古いグリスは洗浄しておきました。

新品のプロペラシャフトブーツ。

新品と比べると、短く変形していてやや固くなっている印象です。

スプラインについていた古いグリスを洗浄して新しいグリスを塗りました。

メス側のスプラインにグリスを入れすぎると、奥まで差し込みにくくなるので洗浄したグリスと同量程度で十分でした。

ブールの内部にもグリスを塗っておきました。

step
3
プロペラシャフトの組み立て

プロペラシャフトのスプラインを結合する際は、決まった位置があるため適当に挿入してはいけません。

正しい位置で取り付けるための目印に合わせる必要があります。

オス側スプラインの目印は先端部にあります。※写真の12時の位置

メス側はサービスマニュアルの説明とは若干異なり、プロペラシャフト上にありました。

オス側スプライン先端とシャフトにポンチでつけてある印を合わせて結合します。

出来上がり。

さて、早速車につけましょう。

step
4
プロペラシャフトの取り付け

マーカーに合わせて、外した時と同じ位置関係で取り付けます。

ボルトは規定トルクで締め付けてください。

規定トルクはトランスファー側・デフ側ともに50Nmです。

覚え書き

No2のプロペラシャフトはユニバーサルジョイントのガタもなく、まだまだ大丈夫そうでした。

おそらく、4WDのときにしか駆動しないので摩耗が少ないせいかなと思います。

加速時や坂道をエンジンブレーキで下るときに、周期性のある「カサッ、カサッ」ていう音がなっているので、プロペラシャフトを疑っているのですが

常時駆動しているNo.1とNo.3のプロペラシャフトも一旦外して確認したほうが良さそうですね。

実は作業中にATFの漏れを確認したのですが、ATからNo.1のシャフトを伝って滴下しているようです。

ユニバーサルジョイント付近で広範囲に飛び散ってるのでオイルシールとかじゃない気がしますが、うーん、これも様子見なきゃいけませんね…。

次から次へと直さなきゃいけないところが出てきます(笑

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